Insights / 技術解説
Cloudflare Universal SSLとACMの違い:有料証明書が必要なケース
Cloudflare で以前有料だった「Dedicated SSL Certificates(専用SSL証明書)」は、2021年に「Advanced Certificate Manager(ACM)」として機能拡張・名称変更されました。無料の Universal SSL との違いや ACM が必要なケースを解説します。

Universal SSLとACMを比較する出発点は、購入前に対象ホスト名と実際に配信される証明書を照合することです。Cloudflare: Advanced Certificatesの適用制限も確認し、PagesやR2のカスタムドメインには、その製品の証明書経路を使って判断してください。
Cloudflare の旧「Dedicated SSL Certificates」は、2021年に Advanced Certificate Manager(ACM) へ移行しました。現在は、まず対象ホスト名と DNS 構成を確認してから証明書を選ぶのが確実です。
Universal SSL で足りる範囲
Cloudflare の full DNS setup では、無料の Universal SSL は通常、ルートドメインと1階層のサブドメインを保護します。*.example.com は www.example.com を含みますが、api.staging.example.com は含みません。一方、CNAME(partial)setup では、プロキシされたホスト名ごとに、階層に関係なく Universal 証明書が発行されます。「多階層なら必ず ACM が必要」とは限りません。
Universal SSL の証明書は現在、無料で個別に発行されます。以前の「他サイトと共有されるから ACM が必要」という説明は現行仕様に合いません。
- Full DNS setup 通常はルートと1階層をカバー。さらに深い名前はwildcardの範囲外。
- CNAME / partial setup プロキシ済みホスト名ごとに発行。階層数は問わない。
ACM を選ぶとき
ACM は有料アドオンです。CA、検証方法、有効期間、対象ホスト名を選べます。高度な証明書1枚には、ルートドメインを含めて最大50ホスト名を指定できます。有効期間の選択肢は CA とプランにより異なり、1年は SSL.com を使う Enterprise 顧客に限定されています。全プランで14~365日を自由に選べるわけではありません。
full DNS setup で多階層のプロキシ済みホスト名を自動保護したい場合は、ACM の Total TLS が候補です。特定のホスト名だけなら、高度な証明書やカスタム証明書も選択肢です。Total TLS は full DNS setup が条件で、Cloudflare Tunnel など一部製品のホスト名には証明書を発行しません。
Cloudflare Pages と R2 のカスタムドメインには ACM の高度な証明書は適用されません。 これらは別の証明書経路を使用します。Acecore の Pages サイトのために ACM を購入しても、この証明書を Pages のホスト名へ適用することはできません。
導入前の確認
- 対象ホスト名と、full DNS setup か CNAME setup かを確認する。
- Universal SSL で実際に保護される範囲を確認する。
- 必要な CA・有効期間・Total TLS の条件を確認する。
- 料金と購入条件は、契約プランの Cloudflare ダッシュボードで確認する。
証明書の CN 表示だけを購入理由にせず、必要なホスト名が証明書の SAN に含まれるかを確認してください。